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-どこの国へ出願をすべきか?-  第103号

2014.03.31 カテゴリー/ Column 

こんにちは。田村です。


最近、すっかり春めいてきましたね。
私は、未だ、お花見にいけておりません。

自宅近くのお花見スポットは、今日、満開とのこと。
先週末に、行っておくべきでした。。。

来週まで残っているでしょうか?




さて、本題です。


お客様から、

「外国出願をする際に、出願すべき国をどのように
 選択すべきか?」

というご質問をいただくことがあります。


少しでも多くの国に出願をした方が良いことは、
もちろんですが、

費用や労力を考えると、現実的な選択が必要に
なってきます。



出願すべき国の選択の基準ですが、

技術の性質や出願の目的によって変わってくる
ように思います。



例えば、

市場において、自社の強みとなるであろう
技術であれば、

自社の技術を独占的に使用し、他社の製造・販売を
排除するということが目的になる

と思いますので、

自社の生産拠点がある国や、
自社が販売をする可能性のある国を、

中心に出願をした方が良いということになります。



一方、

他社から特許権侵害の警告などを受けた際などに、
クロスライセンスをして、事なきを得ることがあります。


自社で絶対的に独占すべきものではなく、
将来的にクロスライセンスの対象となっても良いと、

考えられるものであれば、

他社の生産拠点がある国や、
他社が販売をする国を

中心に出願をした方が良いと考えられます。



これらの基準をもとに、市場の大きさ、予算なども
考慮して選択するということになるかと思います。



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