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-審査官の勘違いは勘違い?-  第88号

2013.05.29 カテゴリー/ Column 

こんにちは。田村です。


日常の会話で、こんなことありませんか。

Aさん「○○について・・・・・だと思うんだけど」

私「それは違うよ。○○は・・・・・だよ」

Aさん「ムスっ、、、」



コミュニケーションについての書籍を読むと、

相手とは異なる意見を述べる場合でも、

まずは、相手の意見を受け入れてたうえで、
自らの意見を述べると、

コミュニケーションが円滑に進みやすいそうです。


私「Aさんの○○は・・・・・だという意見は、
  よくわかります。ただ、私は、この点だけ、
  違う意見です。」

みたいな感じでしょうか。

私は正直なところ、全然できておりません(汗)。


まずは、相手の意見を理解し、尊重する姿勢が
必要なのでしょうね。


身近な人になるほど、いきなり否定から入る
ような会話になりがちです。

気を付けていきたいものです。



さて、本題に入ります。

特許庁から拒絶理由が通知されると、

意見書、手続補正書を提出して
対応することができます。


中には、拒絶理由通知書を読んでも、
審査官がなぜそのような判断をしたのか、

その真意がよく分からないことがあります。


そんなとき、

審査官は何か大きな勘違いをしている、
審査官はこの発明のことをよく理解していない、

と考え、

「審査官殿の判断は妥当ではありません。・・・ 」

と意見書で主張しても、うまくいきません。


審査官が何か大きな勘違いをしている、
と思った時は、

自分が審査官の真意をよく理解できていないだけで、
自分自身の方が勘違いをしている、

ということを疑ってみるべきです。


先ほどの日常会話と同じで、

まずは、審査官の真意を理解できるまで、
繰り返し繰り返し、

拒絶理由通知書、明細書と、
にらめっこをした方が、

良い結果につながります。


審査官の真意が理解できて、
審査官の言うことも一理ある、

くらいに思えたときに、はじめて、

審査官にも、その発明の特許性を十分に
納得してもらえる、

適切な意見書を書くことができるように思います。



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