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-発明の発掘活動で気を付けるべきこと-  第89号

2013.06.07 カテゴリー/ Column 

こんにちは。田村です。


仕事がら、発明の発掘活動に
参加させていただくことがあります。


開発者の方からアイデアや企画を
お伺いし、

特許出願の可能性のあるものを
発掘していきます。


先行技術文献の調査をしてみないと、
最終的な判断はできませんが、

話をお伺いした段階で、
十分に特許性のありそうなものもあれば、

中には、明らかに特許性がなさそうな
ものもあります。



そんな明らかに特許性のなさそうな
アイデアをお伺いした時に、

気をつけていることがあります。



それは、

否定するだけで、終わらない

ということです。



これは、特許になりません、

とだけ言うのは簡単です。



ただ、それだと、

アイデアを積極的に出そうとする開発者の
意欲に、水を差すことになりますし、


開発者の方が特許を難しくとらえすぎて、

今後、アイデアがあっても、
話をしてもらえなくなる可能性もあります。



ですから、

現時点では、特許出願をするのは
難しいことを伝えたうえで、

そのアイデアを実現するうえで
発生するであろう問題や課題を、

解決するための工夫がないかなど、

再度、検討してもらうよう、お願いをしています。


そうすると、後日、改良したアイデアを
もってきていただけることもあるわけです。



我々の仕事は、

アイデアの特許性の有無を判断することではなくて、
開発者の方をサポートし、権利化の可能性を引き出す

ことだと考えています。



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