こんにちは。田村です。
以前、職場近くのカレーチェーン店に行ったときのことです。
閉店間際にお店に入り、食事をし、会計をすませると、
急に大雨が降ってきました。
傘も持ってきていません。
そこで、カレー店の店員さんに、少しの時間だけでも、
雨宿りをしても良いかと尋ねると、「もう店を閉めるから
ダメです」の一言。
ずぶぬれになって帰ってください、
と宣告されたのも同然でした。。。
傘を持たずに外出した自分が悪いのですが、
それでも腹が立ちました。
閉店するにしても、傘を貸すなどの方法はあったと思う
のですけれども、結局、ずぶ濡れになって帰りました。
思うのですが、この店員さんが「カレーライスを提供すること」
を目的として仕事をしているのではなく、
「お客さんに喜んでもらうこと」を目的として仕事をしていたら、
結果も違っていたのではないかと。
仕事において、「目的」は何よりも重要で、
例えば、カレー店でのカレーライスの提供は目的ではなく、
目的を達成するための一手段なんだと思います。
特許についても、同じことが言えるのではないかと思っています。
特許を取得することを目的化してしまうと、
本来、得たい結果が得られないことがあります。
例えば、特許庁からの審査で拒絶理由通知がだされたような場合、
特許がとれるからという理由だけで、請求項の範囲を補正すると、
自社の製品もカバーしていない、競合他社に対する牽制にもならない
特許権になってしまうことがあります。
自社の技術や強みを特許で保護する、
競合他社とのクロスライセンスに活用するなど、
事業を有利に進めるという目的を達成するための手段として、
特許権の取得があるのだということを忘れずに、業務に励みたい
と思っています。
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