こんにちは。田村良介です。
仕事がら、ほとんど毎日、なにかしらの文章を書いています。
文章を書かない日って、1年で10日もあるかな?
活字中毒、という言葉がありますが、
私は、書く方での活字中毒かもしれません(笑)。
さて、特許庁から拒絶理由通知などが届いて、
引用文献としてあげられた明細書を読んでいると、
中には、非常に読みづらく、理解しづらいものがあります。
『何を言いたいのだろう?』
読んでいて、その内容を理解するのに時間もかかりますので、
正直なところ、イライラしてくることもあります(笑)。
日頃、自分でも文章を書きますし、
事務所のスタッフの皆さんが書いた文章を、
大量に読んでいるからかもしれませんが、
書き手が、発明・技術の内容や、読み手に伝えたい情報を、
十分に理解をしたうえで、書かれたものかどうか、
文章を読めば、すぐわかります。
難しいことを、他の人にわかりやすく伝えられる人がいますが、
それは、伝えるべきことを理解し、頭の中で整理できているから、
分かりやすく伝えることができるのではないかと、思うのです。
うちの事務所には、私よりも文章が上手な人がいますが、
一つ一つの単語・表現が適切ですし、
伝えるべき情報が過不足なく書かれています。
また、一文一文が目的をもって書かれていることも分かりますし、
全体の構成も、読み手が順を追って理解できるように配置されています。
こういう文章を読むと、頭の中が整理されたうえで
書かれていることがわかり、安心をします。
ごくたまに、
『明細書をあえて分かりにくく書いて、
他社に権利範囲を分かりづらくしている』
みたいな話を聴くことがありますが、
う~ん、どうなんでしょうね。
少し辛口ですが、
『ほんとは、分かりやすく書けないんじゃないの?』
と思ってしまいます。
少なくとも、私は、明細書をあえて
難しく、分かりにくく書くことはできません(笑)。
文章を読んで、読みにくい、理解しづらいと思ったら、
それは書き手の文章力の問題もありますが、
書き手が伝えたい情報を、そもそも整理できていない、
理解できていない、
ということの方が多いのではないかと思います。
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