こんにちは。田村良介です。
最近は、審査請求をした後、
特許庁からのファーストアクションが
届くまでの期間が大幅に短くなりました。
特許出願と同時に審査請求をすれば、
2年以内に特許になるかどうかが分かります。
そうやって、多くの出願にたずさわっていて、
いつも感じるのですが、
特許出願をする時は、
『進歩性が認められない可能性が高い』、
『特許にするのが厳しいかも』、
と思っていたものでも、
明細書作成の際に準備をし、
拒絶理由通知の際にしっかりと対応すれば、
特許は認められるものだなぁ、と。
そして、そのような出願こそ、
他社に対しての牽制効果も高いことが多いと。
こういう経験をするにつれ、
『出願をする前に、
「進歩性がないだろう」という理由で、
特許出願をあきらめるのは、もったいない』
と感じます。
特許が認められる可能性は高くなくても、
特許が認められた場合に、他社に対する牽制効果が
大きなものとなる可能性が高いのであれば、
チャレンジする、というのも選択肢としてあるはず。
極端ではありますが、
新規性さえあれば、あとは、どうやって進歩性を
主張するのかを考える、
というスタンスの方が良いのではないかと、
思っています。
|◆今日のポイント◆
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☆「進歩性がないだろう」という理由で、
特許出願をあきらめるのは、もったいない
☆進歩性が弱そうなものでも、
明細書作成の際に準備をし、
拒絶理由通知の際にしっかりと対応すれば、
特許が認められる可能性は十分にある
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