こんにちは。田村良介です。
先日、自宅近くのパン屋さんで、美味しそうなパンがないか、探していました。
すると、目を疑う商品が・・・。
といっても、パンそのものは、普通のパン。
驚くべきなのは、そのネーミングです。
そのネーミングとは・・・・
『パン・パイナップルアップル・パン』です!
『ペン・パイナップルアップル・ペン』ではないですよ。
『パン・パイナップルアップル・パン』です!
ややこしいですね。
今、大流行中のピコ太郎さんの『ペン・パイナップルアップル・ペン』。
この「ペン」の部分が「パン」で置き換えられています。
さっそく、このパンを買いました。
美味しかったです。
パンには、リンゴのコンポートがのっています。
パイナップルの味はしませんでした(笑)。
このネーミングの凄いところは、
音楽(お笑い?)という全く異なる分野のものをパンのネーミングに応用したこと。
特許業界の言葉で置き換えると、
「技術分野の関連性がない」といったところでしょうか。
もう一つ、このネーミングの凄いところは、
「ペン」→「パン」という簡単な変更ではあるけれど、
パイナップルやアップルを使ったパンであることが、消費者に伝わるということ。
特許業界の言葉で置き換えると、
「周知技術の転用」ではあるけれど、
「引用例にはない異質な効果を有する」 と表現できるのかもしれません。
というわけで、
『パン・パイナップルアップル・パン』というネーミングを特許的な視点で考えてみると、
全く異なる分野のネーミングを応用したものであり、
『ペン・パイナップルアップル・ペン』にはない、
優れた効果を有するものであると、言えそうです。
総合的にみると、このパンのネーミングは、
容易に思いつかない、進歩性のあるもの、
と言えるかもしれません。
何でも特許の業界に置き換えてしまうのは、
職業病かもしれません。
このように、
日常の出来事を、特許の視点から考えてみると、
特許の実務の訓練になるかも?
|◆今日のポイント◆
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☆日常の出来事を、特許の視点から考えてみる。
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