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-高橋名人から学ぶ、ものごとの習熟方法- 第118号

2016.12.16 カテゴリー/ Column 

こんにちは。田村良介です。


高橋利幸さんという方をご存知でしょうか。

高橋名人、と言った方が、ピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。


高橋名人は、

ファミリコンピュータ(いわゆるファミコン)の全盛時代に、
ゲームの名人として、当時の子供たちに絶大な人気のあった人です。


私もゲーム好きな子供でしたので、高橋名人のファンの一人でした。


高橋名人の著書の中に、

『ボタンを1秒間に16回連射するには、握力や腕の力が必要』

と書いてあったので、握力を鍛えたり、腕立てをしたり・・・


ゲームを上手になるために、一生懸命になっている小学生の息子を見て、
母親は冷たい視線をそそいでいました・・・。



高橋名人の著書の中で、

もう30年以上経っているはずなのに、今も覚えていることがあります。



それは、、、、


『 ゲームを上手になりたければ、

 1面をクリアーできても、すぐに2面、3面へと進むのでなく、

 1面を100%の確率でクリアーできるまで、何度も1面をやり続けるといい。

 1面には、そのゲームの基本的な要素の全てが含まれているから。』


というものでした。



プロ野球選手も、

いつもピッチャーをつけてバッティングをしているわけではなく、素振りもします。

松井秀喜さんが、長嶋茂雄さんの指導のもと、繰り返し素振りを練習したというのは、
有名な話です。



つまり、

物事に習熟するには、基本の徹底が重要

ということでは、ないかと思います。



ところで、我々、特許の実務に携わる人にとっての基本とは何か?

と考えたとき、

特許庁の『特許・実用新案審査基準』の理解があげられると思います。


審査基準は、教科書みたいなものかもしれません。


でも、意外と、審査基準を読み込んでいる方は少ないのではないか、
とも思っています。



うちの事務所では、週1で、この審査基準の読み合わせをしています。

週1であっても、1年、2年と続けていくことで、
何度も審査基準と向き合うことになります。


私もこの仕事をはじめて10年以上経ちますが、

それでも、いまだに審査基準から新しい発見があります。



私が、この業界に入ったばかりのころは、

毎日、通勤電車の中で、審査基準とにらめっこをしていました。


そうやって、審査基準を読み込んでいると、仕事をしている最中に、

『審査基準のあのあたりに、今の案件と似たような状況の事例があげられていたかも』

といったことが起こってきます。


こうなると、しめたもので、
審査基準が活きた知識となってきますし、仕事のクオリティも上がってきます。




|◆今日のポイント◆
└───────────────────

 ☆物事に習熟するには、基本の徹底が重要。

 ☆特許の実務に携わる人にとって、
  『特許・実用新案審査基準』の理解は、仕事をするうえでの足腰をつくるもの。

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