特許を通して貴社の事業発展をサポートします

-特許情報から見えること-  第107号

2014.06.13 カテゴリー/ Column 

こんにちは。田村です。


先日、拒絶理由通知への対応セミナーを実施しました。
足元の悪い中、6名の方にお集まりいただきました。
ありがとうございました!

数か月おきにはなりますが、今後も定期的に実施して
いきたいと思っています。



さて、本題です。

ご存知のように、特許出願をして1年6か月が経過すると、
その出願の内容は公開されます。


公開された特許情報は、特許電子図書館(IPDL)を
利用すれば無料で閲覧できるものですが、

実は、情報の宝箱ではないか、と思っています。



以前、こんなことがありました。

特許電子図書館で、とある企業の出願を調査していたところ、
どうも、その企業がまだ製品化できていない、ある装置について、
特許出願がされていました。


当時、その分野で製品化に成功している企業は、別の一社のみで、
この企業が独占状態にあったのです。


すると、その半年後、私が特許出願の調査をしていた企業が、
この装置について、製品化に成功したとのニュースリリースが
だされていました。


つまり、特許情報は、製品化されたり、ニュースリリースが
出される前に、

その企業が何を開発しているのか、
どの市場を狙っているのか、

を知ることができるツールであるわけです。


また、同じ製品であっても、特許明細書の【発明が解決しよう
とする課題】の欄は、それぞれ異なります。


この課題の欄を見ていると、

その企業が何を課題と考えているのか、
どういう特徴を有する製品をつくろうと考えているのか、

などについて、その傾向が見えてくることがあります。


先行技術の調査とは違った視点で、
特許情報を活用するのも有効です。



———————————————————-


メールマガジン「役に立つ特許実務者マニュアル」は
著作権により保護されています。

また、本メールマガジンは、私個人の特許に対する考え方や
ノウハウをお伝えするものであり、ご紹介する内容のすべてが
絶対的に正しいとは、考えておりません。

その点について、予めご了承いただいたうえで、お読みください。

[`evernote` not found]

↑トップへ

Top