こんにちは。田村です。
日常の会話で、こんなことありませんか。
Aさん「○○について・・・・・だと思うんだけど」
私「それは違うよ。○○は・・・・・だよ」
Aさん「ムスっ、、、」
コミュニケーションについての書籍を読むと、
相手とは異なる意見を述べる場合でも、
まずは、相手の意見を受け入れてたうえで、
自らの意見を述べると、
コミュニケーションが円滑に進みやすいそうです。
私「Aさんの○○は・・・・・だという意見は、
よくわかります。ただ、私は、この点だけ、
違う意見です。」
みたいな感じでしょうか。
私は正直なところ、全然できておりません(汗)。
まずは、相手の意見を理解し、尊重する姿勢が
必要なのでしょうね。
身近な人になるほど、いきなり否定から入る
ような会話になりがちです。
気を付けていきたいものです。
さて、本題に入ります。
特許庁から拒絶理由が通知されると、
意見書、手続補正書を提出して
対応することができます。
中には、拒絶理由通知書を読んでも、
審査官がなぜそのような判断をしたのか、
その真意がよく分からないことがあります。
そんなとき、
審査官は何か大きな勘違いをしている、
審査官はこの発明のことをよく理解していない、
と考え、
「審査官殿の判断は妥当ではありません。・・・ 」
と意見書で主張しても、うまくいきません。
審査官が何か大きな勘違いをしている、
と思った時は、
自分が審査官の真意をよく理解できていないだけで、
自分自身の方が勘違いをしている、
ということを疑ってみるべきです。
先ほどの日常会話と同じで、
まずは、審査官の真意を理解できるまで、
繰り返し繰り返し、
拒絶理由通知書、明細書と、
にらめっこをした方が、
良い結果につながります。
審査官の真意が理解できて、
審査官の言うことも一理ある、
くらいに思えたときに、はじめて、
審査官にも、その発明の特許性を十分に
納得してもらえる、
適切な意見書を書くことができるように思います。
———————————————————-
メールマガジン「役に立つ特許実務者マニュアル」は
著作権により保護されています。
また、本メールマガジンは、私個人の特許に対する考え方や
ノウハウをお伝えするものであり、ご紹介する内容のすべてが
絶対的に正しいとは、考えておりません。
その点について、予めご了承いただいたうえで、お読みください。
———————————————————-