こんにちは。田村良介です。
明細書を書くことに慣れていない段階では、
発明の内容を、どこまで具体的に書けば良いのか、
迷うことがあるかと思います。
こんなとき、
明細書に何を書くのかの基準をもっていると、
大きく悩むことなく、安心して、
明細書の作成を進めて行くことができます。
それでは、明細書に何を書くかですが、
以下を意識していただくと良いのではないかと。
・実施可能要件・サポート要件などの
記載要件を満たすために必要なことを記載する
・将来、補正をする際の補正の根拠となり得る
ことを記載する
まず、1つ目。
簡単に言うと、
明細書を見た人が、
「明細書の記載+技術常識をもとに、
発明を実施できる程度に記載する」
必要があります。
その発明の内容を知らない人が、
明細書の記載とその分野の技術的な常識の
両方を考慮に入れると、発明が実施できる、
と言えるまで、
具体的に発明の内容を説明していきます。
例えば、
明細書の記載とその分野の技術的な常識をもとに、
発明品を製造できるように記載します。
次に、2つ目。
将来、補正をしたいと思ったときに、
記載があればいいなぁ、
と思うものを記載します。
つまり、補正の根拠となりそうな事項を
記載します。
補正の根拠となりそうな事項とは、
「発明の効果に影響を与えるだろう要素」
と言っても良いかもしれません。
例えば、発明の効果が、
成型品の強度であったとします。
そうすると、
成型品の強度に影響を与えそうな要素
(例えば、成型品の組成の比)が、
補正の根拠となり得るので、記載しておいたほうが良い、
ということになります。
例えば、運動器具に関する発明であれば、
運動の効果の高さに影響を与えそうな要素、
運動時の安全性に影響を与えそうな要素などを
明細書に記載しておく、ということになります。
|◆今日のポイント◆
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☆明細書には何を記載するのか?
・実施可能要件・サポート要件などの
記載要件を満たすために必要なことを記載する
・将来、補正をする際の補正の根拠となり得る
ことを記載する
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