あけましておめでとうございます。
田村良介です。
本年もよろしくお願い申し上げます。
「一年の計は元旦にあり」
と言いますが、もう計画や目標を立てられましたでしょうか。
年の初めに目標を立てたとしても、
多くの場合は、すぐに、その目標を忘れてしまうそうです。
私も、思い当たります。。。
「ダイエットをする」と宣言しても、
3日後には、甘いものを食べているとか(汗)
目標を忘れないための方法としては、
目標を紙に書いて、目標を書いた紙を、持ち歩いて見ること、
だそうです。
日頃から、目標を意識することで、目標を達成する可能性も、ぐっと高まる、
ということなんだと思います。
「○○大学合格!」といったように、目標を紙に書いて、壁に貼る、
というのは、良い方法なんですね。
毎年、掛け声になっているダイエットを、
今年こそは、掛け声に終わらせないようにしたいです。
さて、今日の本題です。
特許請求の範囲は、
権利を受けようとする発明を特定する、
という役割をはたすものです。
一方、明細書は、
その発明の内容を具体的に説明する、
という役割をもっています。
言い換えれば、明細書は、
特許法36条4項1号の実施可能要件、
(当業者が発明を実施できる程度に記載されていること)
特許法36条6項1号のサポート要件、
(特許請求の範囲に記載された発明が、発明の詳細な説明に記載したものであること)
を満たすための役割をはたすものです。
実は、これだけではなく、
明細書はもう一つの役割をもっています。
それは、
将来的に、
特許請求の範囲を補正する必要がでてきたときに、
その補正の根拠となる、
というものです。
明細書を書くとき、
実施可能要件とサポート要件については、意識をしながら書きますが、
補正の根拠を記載している、ということは、
意識をしないと忘れがちになります。
日本語の文章は、主語や述語が省略されていても、
前後の文脈で、なんとなく意味が通じるような文章になることがあります。
ですから、明細書を書いているときに、
曖昧な表現になっていることに気が付かない、
必要なことを省略していることに気が付かない、
といったようなことが、起こります。
その結果、いざ補正をしようとなると、
明細書をもう少し明確に書いておくべきだった、
ということになります。
対策としては、
明細書を書くときに、
将来、この記載をもとに、特許請求の範囲を補正できるか?
ということを意識すること。
これで、曖昧な表現も、かなり減らすことができます。
目標も、日頃から意識をすることで、
達成の可能性が高まるのだと思いますが、
明細書も、補正の可能性を意識することで、
曖昧な表現ではなく、より明確な文章を書くことができます。
|◆今日のポイント◆
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☆明細書を書くときに、『補正の根拠を記載している』
ということを意識をしないと忘れがちになる。
☆補正の可能性を意識しながら、明細書を書くことで、
明確な文章を書くことができる。
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